🍁 季節を買って、秋をかじる。― ノスタルジーを少し持ち帰る帰り道。

あの匂い、ノスタルジックで、
なんだか胸の奥が静かにざわつく。
夕空がオレンジから群青に変わるころ、
心も、ちゃんと色を変えていた。
スーパーの鮮魚コーナーでは、
秋のごちそうフェアの文字が季節を告げている。
氷の上に並んだ秋刀魚の背が、
蛍光灯を跳ね返して、まぶしい。
ニュースで見た通りのドヤ顔だ。
見られることに慣れてるみたいに、
どこか誇らしげで、少し気取って見えた。
焼き網を出すほどのやる気はないから、
パックの塩焼きをそっと選ぶ。🐟
視線の先に、隣のカゴの刺身とビール。
その人の夜が、少しだけ見えた気がした。
レジの向こうから店員さんの声。
「ポイントカードありますか?」
ポイントカードを差し出す手が、
日常をちゃんとやってる人みたいで、ちょっと誇らしい。笑。
駐車場に出ると、風が少し冷たくて、
夕陽の残りがアスファルトに滲んでる。
あぁ、今年もちゃんと季節に間に合った。😌
あなたのノスタルジー、温めますか?笑。
朝の空気に、秋の匂いを混ぜて。
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